まあ、補足を兼ねて。

世界の種子(ザ・シード)というのは、基本的にはオープンソース版カーディナル、基本的にはカーディナルをベースにコンパクト化されたVRMMOの基幹システム、オリジナルのカーディナルにあったいくつかの要素をオミットし小型。軽量にしたうえでVRMMOを構築するためのレベルエディターなどをセットにしてアジャイルなVRMMO開発を可能にしたキットというのが恐らく妥当な理解。

レクトプログレスの解体によって、事実上、関連のパテントなどの知的財産権はクリアになったと考えられるので、VRMMOを進めるための本質的な障害はSAO事件、ALO事件を経て悪化した市民感情と実装に必要なコストと考えられる。この実装コストを大幅に引き下げたのが世界の種子(ザ・シード)。つまり、実装コストが大幅に引き下がったことで悪化した市民感情を割り引いても持続的に運営可能になったといったところ。

幾つか、その後のドラマからピックアップするとレコンは最後で見せた心意気を買われてシルフ族で割と重要な立場になっています。サクヤの信頼も厚く、おかげでかえって動きにくくなった感はあり。

公開が一週間しかないので、魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語を見てきた。基本的にはテレビシリーズの総集編であり、『第9話 そんなの、あたしが許さない』の冒頭部分までが纏められている。基本的には『第10話 もう誰にも頼らない』で最大の謎である、暁美ほむらの持つ彼女の行動理由が明かされる直前までが描かれている。

勿論、テレビシリーズの完結した今は、彼女の行動理由は明らかであり、恐らく観客の大半もテレビシリーズを見ているであろうから、基本的な付加価値は新規の作画であると言っていい。ドラマは完全にテレビシリーズをなぞっており、総集編とするためにやむなく割愛したフィルムはあるが、ドラマに基本的な変更はない。その意味では、時間を短縮するために重要なドラマを変更してしまった魔法少女リリカルなのは MOVIE 2nd A'sよりも好感は持てる。

さて、この作品は人気作であり、関連する言説も多数出ている。そういう意味では、ポストゼロ年代の代表的な作品であると言っていい。基本的には魔法少女もののフォーマットを乗っ取った、ダークファンタジーが骨格であり、その上でゼロ年代の代表的な作りであるセカイ系を要素として持ち、さらにループものを重合した作りになっている。

しかし、ループにおける主体であるほむらの視点を排し、ヒロインであるまどかの視点に立てば結論は変わってくるかなと思う。これは多数の言説がループを回しているほむらの視点を考慮しているためだと考えるが、まどかの視点だけで考えれば、ループを回してきたほむら、そして物語の序盤で命を散らしたマミ、運命の非業に押しつぶされたさやか、もろもろの願いと呪いをどうとらえるかと言うところに行き着く。

そして、この考えに行き着いたとき、私は一つの作品を想起した、それはうた∽かたである。なぜ、うた∽かたを想起したのか? この作品において願いと呪いは表裏一体である。これは美徳と悪徳を等価とするうた∽かたと根本的には同一直線状にあるテーマと考えられる。しかし、無論、全く異なる点があるそれはうた∽かたにおいて、死神的なポジションにある沙耶が根本的には自分の見立てが外れることを前提にしている節があるところである。つまり、ルールを遵守することを至上の価値とし、「人間を消し去る」か「自分を消し去る」かの選択を迫るが根本的にルールを超克することを半ば予定している感がある。

作品世界が一夏の代に至るまで消失していないことを考えれば「人間を消し去る」選択をした人間はいないはずであり、最悪でも自分を消し去るにとどまったと考えられる。それを考えれば、人類の存在を何も考えていないキュゥべぇとは対極の存在と考えていいのではあるまいか。同じ入口から入りつつも、対極的な出口に行き着いたことは大変に興味深い。恐らくは、新房昭之×蒼樹うめ×虚淵玄というチームの作家性、特に虚淵玄の作家性とgímik、特に脚本を占めるきむらひでふみ氏の作家性との違いに追うところが大きいと考える。

この出口の差は非常に大きい。最終的にまどかはルールの唯一の穴、つまりルールに乗っ取ってルールそのものを改変するのは認められるという一種のルールの限界を突いている。これは、ゲーデルの不完全性原理に立脚するがルールはルールそのものについて言及することは出来ないということを突いている。ルールがルール自身について言及すればそれは自己言及となり基本的に矛盾が生じる。対して、一夏は試しその物には干渉していない。基本的には「人間を消し去る」か「自分を消し去る」かの選択に対しどちらも選ばないという選択をしただけだ。しかし、これこそが試しの真の目的であったともいえるからこそ、この選択は成立した。これは沙耶の真意が表面上の要求とは別のところにあるというところと一夏の心意が成した成果と考えられる。しかし、キュゥべぇにとっては人類は家畜と同価値でありその存続については何も考えていない。

つまり、うた∽かたの沙耶のポジションは冷酷に見えて、事実冷酷であるが人類を愛する神であるが、魔法少女まどか☆マギカは根源的には神は存在しないと言える。それ故、正反対のゴールに至ったと考える。

魔法少女まどか☆マギカ 劇場版 マルチタペストリー まどか&ほむら
魔法少女まどか☆マギカ 劇場版 マルチタペストリー まどか&ほむら
松本商事
売り上げランキング : 14578


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

今回の話を考えるのに必要な要素はただ一つ、

  • バーストポイントを全損したバーストリンカーはどうなるのか?

実際には、今のところアニメシリーズで開示されている情報ではこれを確実に出した情報はありません。アニメシリーズで明らかになっているバーストポイント全損者は以下の通り

  1. タクムの親
  2. チェリールーク

どちらもネガネビュラスとは異なるレギオンのメンバーであり、そしてどちらも断罪の一撃による処断による結果です。

まず、今回の話のポイントを言うと

  1. 恵は物語時点において加速世界を退場している
    • これは黒雪姫の反応で明らか
  2. 恵は加速世界の子細を認識していない
    • これは物語中の恵の発言による

ポイントはこの辺です。もちろん、私は正解を知っています。まあ、実はこのネタを深く考察するにはこの話の時間軸上において少し後の恐らく本シリーズにおいての最終話のエピソードに加えて原作の7~9巻あたりのエピソード、かてて加えてソードアート・オンラインのアリシゼーション篇が知識として必要です。

アリシゼーション篇の情報がないとなぜ、このシステムはこういう運用になっているかの理由がつかめないので。

あと、勘違いしている向きもあったので付け加えておくと、クリムゾン・キングボルトは元・赤の王ではないです。あくまで、元赤の王は既に加速世界を退場したレッド・ライダーただ一人。クリムゾン・キングボルトがもともと所属していたレギオンは紫だったはずです。この辺はクリムゾン・キングボルトの細かい描写がまるっと割愛されているので。

割愛された描写の中にはクリムゾン・キングボルトが最強の名前を持つバーストリンカーという楽しい情報もあります。まあ、名前だけは強そうですから。まあ、彼の本質は名前のキングボルトに現れています。キングボルトはねじの一種のことなんで。

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)
アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)川原 礫 HIMA

アスキーメディアワークス 2009-02
売り上げランキング : 969


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

原作の外伝からの話となる心の温度です。この話にはいくつかのキーポイントがあります。ただ、その中で大事なことは次のものでしょう。

  1. なぜキリトはエリュシデータがありながら新しい剣を求めに来たのか
  2. なぜキリトは重い剣を求めるのか

まず、1.は限りなくネタバレに近い情報を含んでいるので次回に回します。2.はキリトのキャラクタービルドと関係があります。基本的にキリトはキャラクター的にはアタッカーで海外ではダメージディーラーとも呼称されるタイプのキャラクタービルドです。

ゲームにもよりますが、基本的にオンラインのRPGではキャラクターを以下のように分類します。

  1. アタッカー/ダメージディーラー
  2. タンク
  3. ヒーラー

ダメージディーラーはどっちかと言うとEverQuestなどでの呼称ですが原作でもダメージディーラーという呼称を使っているのでこちらを主に使います。多くのMMORPGでは魔法職がアタッカーを務めることが多いです。まあ、多くのゲームでは時間当たりのダメージは魔法有利であることが少なくないです。まあ、FF11だと核熱連携とかあるのでそう単純には行きませんが。

ともあれ、SAOには魔法がないので概ねシリカのような軽戦士とキリトのようなビルドがアタッカーを務めると考えられます。キリトのビルドは基本的には大技重視なので瞬間攻撃力を引き上げるために重い武器を好むということになっていますね。まあ、これがキリトが重い武器を志向する理由です。

あと、今回のポイントは武器を生産する生産職の存在でしょう。SAOはUltima Onlineとラグナロク・オンラインの強い影響下にあります。生産職は完全にUltima Onlineの影響です。というか、Ultima Onlineほどこういった生産職が活躍しているゲームは聞いたことがないので、これはUltima Onlineが完全なスキル制を敷いていることと深い関係がありますが。SAOはシステム的にはレベル制を敷いているのでこのようなシステムで生産職が機能するかは関心がありますが。

ソードアート・オンライン〈2〉アインクラッド (電撃文庫)ソードアート・オンライン〈2〉アインクラッド (電撃文庫)
川原 礫 abec

アスキーメディアワークス 2009-08-10
売り上げランキング : 937

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

旧サーバからの再掲記事です。

かなり、古い作品ですがDVDを見かけたので買ってきました。同作品は 2003 年に TV シリーズでリメイク版が発表されていますが私から見ると、やはりこの 85 年の OVA 版こそがアニメのエリア 88だと思います。

TV シリーズは空戦シーンに CG を使ったのはいいんですがシーン間に矛盾点があったりとどうも、いかんです。まあ、あちこちで突かれていますが、航空機が飛んでいるときに動翼が稼動していないなどまずい点が山ほどあります。結果的に、お仕事でやりましたという感じを与えます。オープニングもクラシック曲をトランス的に使っているのですが、まったく合っていなくてオープング中に視聴打ち切りが決定しました。

作品としては、OVA シリーズの完結篇に当たります。原作と比べてラストへの流れが大幅に変更されているため、原作よりもさらにハードさが増しています。原作では、真は最後に記憶を失って帰ってきますが、OVA ではエリア 88 から戻ってはきますが、死の空へ舞い戻っていきます。原作が最後に漫画的なエピローグに持っていくのに比べてハードではありますが、説得力のあるラストです。

エリア88 燃える蜃気楼エリア88 燃える蜃気楼
塩沢兼人 安原義人 玉川砂記子

キングレコード 2002-10-02
売り上げランキング : 11,830

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

旧サーバからの再掲記事です。

機動戦士ガンダムSEEDに出てくる狂信的な集団であるBlue Cosmosと、 キディ・グレイドに出てくるStars Century世界の貴族とも言えるNouvlesse、 この辺を見ていると思うことがあるので書いてみます。

Blue Cosmosは遺伝子操作を受けていない現地球人類ナチュラルであることを 至上の価値とする反コーディネイター(遺伝子操作を受けている人間)団体であり、 作中の描写を見る限りはロビー活動やテロリズムなど手段を選ばない狂信的な 集団として描写されています。

Nouvlesseは完全ではないテラフォームによる地球とは若干環境の異なる 殖民惑星に適応するための処置(ナノマシンの投与や遺伝子操作)を拒否し、 膨大な手間をかけ、地球の環境を可能な限り再現した調整テラフォームに居住し、 人類の領域内のかなりの資産を有する人口10万人足らずの貴族的な集団として 描写されています。

Blue Cosmosは作中、正規の軍人を差し置いて開戦にかかわる意思決定を 左右するなど、社会的にかなりの影響力があるとされる描写をされています。 Nouvlesseはその名の通り、貴族的な色彩の強い集団で、宇宙惑星連合の 意思決定はほぼNouvlesseに独占されているとされています。 両者の共通項は社会的にかなり大きな権力を有することです。

この両者に差異があるとすれば、コーディネイターを作り出す処置にはかなりの 費用がかかるという表現が作中見られることから、社会的な上層階級だけではなく、 子弟をコーディネイターにすることが費用的に出来ない階層を含んでいる可能性があることです。 ある程度、階層化が進んだ社会構造ならば、社会的な最上層階級はわざわざ 遺伝子操作を行い、リスクを払って能力の向上に汲々としなくても社会的に成功を 収められる可能性があります。 そのため、最上層に狂信的・原理主義的な集団が形成されるのはある程度推測できます。 また、逆に子弟に遺伝子操作を施す経済力がない層があるとすれば、経済力がある層を 妬む心理が積み重なる可能性があります。

以上のような推測から、Blue Cosmosはテロリズムにかかわる人材を、 そういった経済力に劣る層から発見することが可能なのでしょう。 Stars Century世界がそうならないのは、そもそも生存に遺伝子操作やナノマシンが 必要であり、恐らく、政策的に費用を公的に負担する仕組みが存在し、 経済的に不可能になる層が存在しない社会状況なのでしょう。 結果的にノーヴルズはデュカリオン事件で暴かれた陰謀や、GOTT(Galactic Organization Trading and Triffs)に対するカウンターパワーとしてのVirgin Virusのような手段しか なかったのでしょう。

架空戦争の行方

| コメント(0) | トラックバック(0)

旧サーバからの再掲記事です。

アニメーション作品で扱われる題材のひとつに「戦争」があります。 特に機動戦士ガンダム以後のいわゆるリアルロボットものとされるジャンルでは、 兵器としての巨大人型兵器を機能させるために欠かすことの出来ない道具です。

機動戦士ガンダムの一年戦争は描写から判断して、第二次大戦とくに 独仏戦と切っても切れない関係にあると考えます。 ギレン・ザビをヒトラーの尻尾と言っているあたりは好例になるでしょうかね。 同様にガルフォース(宇宙章)は冷戦につながります。軍事用語のMAD(Mutural Assured Destruction)を 用いているあたりが東西冷戦がメタファーとして隠されていることを如実にあらわしています。

東西冷戦の記憶も薄くなりつつある現在、使われている題材は9・11以後の情勢を 取り込んだ題材ですね。機動戦士ガンダムSEEDは明らかに、パレスチナ問題や 9・11以後の情勢をフューチャーしているのが明らかですし、コミックのredEyesも CPDUの前身がアメリカ合衆国だったりとこの辺が題材として使われるようになっています。

実際どんな企画にしろ、現在の空気を取り入れずに作品を展開するのは困難でしょうし、 現在の空気を無視した展開では受け手の共感を得ることが困難になりますからね。 まったく架空の歴史を展開するにしろ、現在の歴史の直接の延長線上に世界を展開するにしろ、 受け手は今を生きている人間を対象にする以上、今の空気を無視した作品は 出すのが難しいですから。

出口の見えない中東情勢、そういった空気の渦巻く現在をどう調理するのか、 架空の世界もまた揺れ動いていくんでしょうね。

美樹さやかの話と全話で惨死した巴マミの話のアフターフォローがメインの第4話。まあ、まどかを見ているキュゥべえの視線がえげつない。まさしく、魔法少女家畜テーマ作品。実際問題、11話で人類を家畜扱いしているし。しかも、この機を捉えて契約につなげようとしているあたり、どこに出しても恥ずかしくない立派な悪徳セールスマンだ。

まどかのキャラクター的な特徴はやはり、自分への異常な過小評価であるように思います。今話でのまどかとほむらの会話は10話の存在を前提にしてみるのと1~3話のみを前提に見るのとでは全く異なるかなと思います。そして、まどかの忘れないという言葉は最終話の存在を前提にするとほむらにそっくり跳ね返るのかなとも思います。

ただ、やはりこの話で大事なのは上条 恭介と美樹 さやかの思いの擦れ違い。美樹 さやかは良かれと思ってやっているのにそれは裏返る結果しかもたらさないのは周知の話です。まあ、この作品の中で重要な要素だと思いますが。良かれと思ってのことがすべて最悪のことに結びつく、そして...。

さやかのアクションは問答無用でかっこいいですが、それさえも各部の演出が噛みあってより大きな悲劇のプロローグとなっているのが冴えた演出かなと思います。

コネクト(アニメ盤) コネクト(アニメ盤)
渡辺翔 ClariS

SME Records 2011-02-02
売り上げランキング : 46

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

この話を最初に見たときに連想したのは、みさきクロニクル~ダイバージェンス・イブ~とレンズマンです。作品全体としては魔法少女ものというより魔法少女をテイストとしたダーク・ファンタジーというカラーが色濃いんですがSFとしてとらえるとこの2作を挙げるのが妥当かなと思います。

世界を改変したその代償として世界から消失するという顛末はみさきクロニクルと同じですがこの結末自体は世界改変ものでは定番ともいえます。なぜかといえば、世界を改変できるほどのポテンシャルを持つ特異点を内包した世界というのは存在自体が破たんしているからではないかと思います。それ故、改変の起点となった特異点を世界は内包しないということになるからだと思います。

この結末を避けようとすればどうにかして特異点を消去するか、特異点をどこかに移動するかしかなくこの作品の場合にはこのシナリオになるのはまあ妥当かなと思います。ただ、世界から消失したとはいえ、彼女の実存は消滅していないのも明らかでしょう。11eyesでの橘 菊理と同じく、アクセスできなくなったというのが妥当でしょう、出ないと魔法少女の最期を看取る概念という実存まで消滅してしまうので。

恐らくは、固有の精神格を失って一種の普遍思念体となったというのが妥当な解釈だと思います。まあ、多分にレンズマンからの借りものなんですが言葉としては。つまり、世界の内容物というところから逸脱したために世界には内包されなくなり世界という集合から外れてしまった、一番近い水準のものを挙げるとすればストレイト・ジャケットのリマ・メイヴィスでしょうか。ある種、まどかは世界そのものであるがゆえに世界の中には入れないと解するのが一番かな。

とにもかくにもこの作品の場合はいろいろな要素が縦横無尽に横断しているので、考察しようとすればきりがないですね。

魔法少女おりこ☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
魔法少女おりこ☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 原案:Magica Quartet 漫画:ムラ黒江

芳文社 2011-05-12
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

この話で明かされるのはなぜ鹿目まどかになぜ、強力な魔法少女としての資質を備えてしまったのかそれが明かされます。なぜ、鹿目まどかがこの世界観における一種の特異点となりえたのか。暁美ほむらが時間遡航を繰り返し、鹿目まどかを特異点としてしまったこと。特異点といえば、思い出すのはやはり超時空世紀オーガスですね。オーガスの場合には、主人公 桂木圭とオルソンは超時空振動弾により時空混乱を引き起こした人間であり、それゆえに時空混乱を解決できる唯一の可能性を秘めていたわけです。

キュゥべえの思考はある種理性の塊です。それ故、キュゥべえは人間を全く理解できない。それゆえにたちが悪いとも言えますね。今回、キュゥべえが家畜の例を持ち出していたように、苦笑してしまいましたけどね小島先生も人類初の魔法少女家畜テーマ作品なんて言ってましたしね。実際問題、彼には全く悪意がないのでものすごくたちが悪い。

今回、ほむらが初めて漏らす本音は悲しいですね。彼女の漏らす本音こそが、彼女が勝てるなんて全く信じていないことを物語っています。明らかに、この時点で彼女が絶望に堕ちかかっていたことが伺えます。まどかを守らなければという義務と、戦いの前の一種の高揚がかろうじて彼女を支えていたんじゃないかと思います。それゆえに彼女の言う、道しるべという言葉は痛いですね。

この話で一番、印象に残ったのはまどかの母親の言葉ですね。「誰かの嘘に踊らされたりしていないな」とのセリフですね。この話に限らず、まどかに最も多くのものを与えてきたのは母親だと思いますね。希望を持つのが誤りだとのキュゥべえの言葉に抵抗し続けられるほどの力を与えたのは多分、母親の影響もあるんじゃないかなと思いましたね。

コネクト(アニメ盤) コネクト(アニメ盤)
渡辺翔 ClariS

SME Records 2011-02-02
売り上げランキング : 35

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ウェブページ