旧サーバからの再掲記事です。

かなり、古い作品ですがDVDを見かけたので買ってきました。同作品は 2003 年に TV シリーズでリメイク版が発表されていますが私から見ると、やはりこの 85 年の OVA 版こそがアニメのエリア 88だと思います。

TV シリーズは空戦シーンに CG を使ったのはいいんですがシーン間に矛盾点があったりとどうも、いかんです。まあ、あちこちで突かれていますが、航空機が飛んでいるときに動翼が稼動していないなどまずい点が山ほどあります。結果的に、お仕事でやりましたという感じを与えます。オープニングもクラシック曲をトランス的に使っているのですが、まったく合っていなくてオープング中に視聴打ち切りが決定しました。

作品としては、OVA シリーズの完結篇に当たります。原作と比べてラストへの流れが大幅に変更されているため、原作よりもさらにハードさが増しています。原作では、真は最後に記憶を失って帰ってきますが、OVA ではエリア 88 から戻ってはきますが、死の空へ舞い戻っていきます。原作が最後に漫画的なエピローグに持っていくのに比べてハードではありますが、説得力のあるラストです。

エリア88 燃える蜃気楼エリア88 燃える蜃気楼
塩沢兼人 安原義人 玉川砂記子

キングレコード 2002-10-02
売り上げランキング : 11,830

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

旧サーバからの再掲記事です。

機動戦士ガンダムSEEDに出てくる狂信的な集団であるBlue Cosmosと、 キディ・グレイドに出てくるStars Century世界の貴族とも言えるNouvlesse、 この辺を見ていると思うことがあるので書いてみます。

Blue Cosmosは遺伝子操作を受けていない現地球人類ナチュラルであることを 至上の価値とする反コーディネイター(遺伝子操作を受けている人間)団体であり、 作中の描写を見る限りはロビー活動やテロリズムなど手段を選ばない狂信的な 集団として描写されています。

Nouvlesseは完全ではないテラフォームによる地球とは若干環境の異なる 殖民惑星に適応するための処置(ナノマシンの投与や遺伝子操作)を拒否し、 膨大な手間をかけ、地球の環境を可能な限り再現した調整テラフォームに居住し、 人類の領域内のかなりの資産を有する人口10万人足らずの貴族的な集団として 描写されています。

Blue Cosmosは作中、正規の軍人を差し置いて開戦にかかわる意思決定を 左右するなど、社会的にかなりの影響力があるとされる描写をされています。 Nouvlesseはその名の通り、貴族的な色彩の強い集団で、宇宙惑星連合の 意思決定はほぼNouvlesseに独占されているとされています。 両者の共通項は社会的にかなり大きな権力を有することです。

この両者に差異があるとすれば、コーディネイターを作り出す処置にはかなりの 費用がかかるという表現が作中見られることから、社会的な上層階級だけではなく、 子弟をコーディネイターにすることが費用的に出来ない階層を含んでいる可能性があることです。 ある程度、階層化が進んだ社会構造ならば、社会的な最上層階級はわざわざ 遺伝子操作を行い、リスクを払って能力の向上に汲々としなくても社会的に成功を 収められる可能性があります。 そのため、最上層に狂信的・原理主義的な集団が形成されるのはある程度推測できます。 また、逆に子弟に遺伝子操作を施す経済力がない層があるとすれば、経済力がある層を 妬む心理が積み重なる可能性があります。

以上のような推測から、Blue Cosmosはテロリズムにかかわる人材を、 そういった経済力に劣る層から発見することが可能なのでしょう。 Stars Century世界がそうならないのは、そもそも生存に遺伝子操作やナノマシンが 必要であり、恐らく、政策的に費用を公的に負担する仕組みが存在し、 経済的に不可能になる層が存在しない社会状況なのでしょう。 結果的にノーヴルズはデュカリオン事件で暴かれた陰謀や、GOTT(Galactic Organization Trading and Triffs)に対するカウンターパワーとしてのVirgin Virusのような手段しか なかったのでしょう。

架空戦争の行方

| コメント(0) | トラックバック(0)

旧サーバからの再掲記事です。

アニメーション作品で扱われる題材のひとつに「戦争」があります。 特に機動戦士ガンダム以後のいわゆるリアルロボットものとされるジャンルでは、 兵器としての巨大人型兵器を機能させるために欠かすことの出来ない道具です。

機動戦士ガンダムの一年戦争は描写から判断して、第二次大戦とくに 独仏戦と切っても切れない関係にあると考えます。 ギレン・ザビをヒトラーの尻尾と言っているあたりは好例になるでしょうかね。 同様にガルフォース(宇宙章)は冷戦につながります。軍事用語のMAD(Mutural Assured Destruction)を 用いているあたりが東西冷戦がメタファーとして隠されていることを如実にあらわしています。

東西冷戦の記憶も薄くなりつつある現在、使われている題材は9・11以後の情勢を 取り込んだ題材ですね。機動戦士ガンダムSEEDは明らかに、パレスチナ問題や 9・11以後の情勢をフューチャーしているのが明らかですし、コミックのredEyesも CPDUの前身がアメリカ合衆国だったりとこの辺が題材として使われるようになっています。

実際どんな企画にしろ、現在の空気を取り入れずに作品を展開するのは困難でしょうし、 現在の空気を無視した展開では受け手の共感を得ることが困難になりますからね。 まったく架空の歴史を展開するにしろ、現在の歴史の直接の延長線上に世界を展開するにしろ、 受け手は今を生きている人間を対象にする以上、今の空気を無視した作品は 出すのが難しいですから。

出口の見えない中東情勢、そういった空気の渦巻く現在をどう調理するのか、 架空の世界もまた揺れ動いていくんでしょうね。

美樹さやかの話と全話で惨死した巴マミの話のアフターフォローがメインの第4話。まあ、まどかを見ているキュゥべえの視線がえげつない。まさしく、魔法少女家畜テーマ作品。実際問題、11話で人類を家畜扱いしているし。しかも、この機を捉えて契約につなげようとしているあたり、どこに出しても恥ずかしくない立派な悪徳セールスマンだ。

まどかのキャラクター的な特徴はやはり、自分への異常な過小評価であるように思います。今話でのまどかとほむらの会話は10話の存在を前提にしてみるのと1~3話のみを前提に見るのとでは全く異なるかなと思います。そして、まどかの忘れないという言葉は最終話の存在を前提にするとほむらにそっくり跳ね返るのかなとも思います。

ただ、やはりこの話で大事なのは上条 恭介と美樹 さやかの思いの擦れ違い。美樹 さやかは良かれと思ってやっているのにそれは裏返る結果しかもたらさないのは周知の話です。まあ、この作品の中で重要な要素だと思いますが。良かれと思ってのことがすべて最悪のことに結びつく、そして...。

さやかのアクションは問答無用でかっこいいですが、それさえも各部の演出が噛みあってより大きな悲劇のプロローグとなっているのが冴えた演出かなと思います。

コネクト(アニメ盤) コネクト(アニメ盤)
渡辺翔 ClariS

SME Records 2011-02-02
売り上げランキング : 46

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

この話を最初に見たときに連想したのは、みさきクロニクル~ダイバージェンス・イブ~とレンズマンです。作品全体としては魔法少女ものというより魔法少女をテイストとしたダーク・ファンタジーというカラーが色濃いんですがSFとしてとらえるとこの2作を挙げるのが妥当かなと思います。

世界を改変したその代償として世界から消失するという顛末はみさきクロニクルと同じですがこの結末自体は世界改変ものでは定番ともいえます。なぜかといえば、世界を改変できるほどのポテンシャルを持つ特異点を内包した世界というのは存在自体が破たんしているからではないかと思います。それ故、改変の起点となった特異点を世界は内包しないということになるからだと思います。

この結末を避けようとすればどうにかして特異点を消去するか、特異点をどこかに移動するかしかなくこの作品の場合にはこのシナリオになるのはまあ妥当かなと思います。ただ、世界から消失したとはいえ、彼女の実存は消滅していないのも明らかでしょう。11eyesでの橘 菊理と同じく、アクセスできなくなったというのが妥当でしょう、出ないと魔法少女の最期を看取る概念という実存まで消滅してしまうので。

恐らくは、固有の精神格を失って一種の普遍思念体となったというのが妥当な解釈だと思います。まあ、多分にレンズマンからの借りものなんですが言葉としては。つまり、世界の内容物というところから逸脱したために世界には内包されなくなり世界という集合から外れてしまった、一番近い水準のものを挙げるとすればストレイト・ジャケットのリマ・メイヴィスでしょうか。ある種、まどかは世界そのものであるがゆえに世界の中には入れないと解するのが一番かな。

とにもかくにもこの作品の場合はいろいろな要素が縦横無尽に横断しているので、考察しようとすればきりがないですね。

魔法少女おりこ☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
魔法少女おりこ☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 原案:Magica Quartet 漫画:ムラ黒江

芳文社 2011-05-12
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

この話で明かされるのはなぜ鹿目まどかになぜ、強力な魔法少女としての資質を備えてしまったのかそれが明かされます。なぜ、鹿目まどかがこの世界観における一種の特異点となりえたのか。暁美ほむらが時間遡航を繰り返し、鹿目まどかを特異点としてしまったこと。特異点といえば、思い出すのはやはり超時空世紀オーガスですね。オーガスの場合には、主人公 桂木圭とオルソンは超時空振動弾により時空混乱を引き起こした人間であり、それゆえに時空混乱を解決できる唯一の可能性を秘めていたわけです。

キュゥべえの思考はある種理性の塊です。それ故、キュゥべえは人間を全く理解できない。それゆえにたちが悪いとも言えますね。今回、キュゥべえが家畜の例を持ち出していたように、苦笑してしまいましたけどね小島先生も人類初の魔法少女家畜テーマ作品なんて言ってましたしね。実際問題、彼には全く悪意がないのでものすごくたちが悪い。

今回、ほむらが初めて漏らす本音は悲しいですね。彼女の漏らす本音こそが、彼女が勝てるなんて全く信じていないことを物語っています。明らかに、この時点で彼女が絶望に堕ちかかっていたことが伺えます。まどかを守らなければという義務と、戦いの前の一種の高揚がかろうじて彼女を支えていたんじゃないかと思います。それゆえに彼女の言う、道しるべという言葉は痛いですね。

この話で一番、印象に残ったのはまどかの母親の言葉ですね。「誰かの嘘に踊らされたりしていないな」とのセリフですね。この話に限らず、まどかに最も多くのものを与えてきたのは母親だと思いますね。希望を持つのが誤りだとのキュゥべえの言葉に抵抗し続けられるほどの力を与えたのは多分、母親の影響もあるんじゃないかなと思いましたね。

コネクト(アニメ盤) コネクト(アニメ盤)
渡辺翔 ClariS

SME Records 2011-02-02
売り上げランキング : 35

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

第3話、言うまでもなくターニングポイントの第3話です。世間的には巴マミの最期だけが取りざたされる話ですが。それ以外のターニングポイントとしての要素のほうがはるかに重要な話だろうと思います。

たとえば、サヤカの悲劇もここから始まっています。二人のボタンのかけ違いはやがて深刻な悲劇へとつながるのは知られている通りです。そして、ほむらの能力の一端も見て取れるのがこの話でもあります。そして、巴マミの物語の始まりが明かされ、ある種きゅぅべいのおかしさが見えてくるのもこの話です。

いわば、この作品における重要な要素がここから始まっており、巴マミの壮絶な最期はある種の目くらましとして作用していると思うのです。

魔法少女まどか☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)魔法少女まどか☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
原作:Magica Quartet 作画:ハノカゲ

芳文社 2011-02-12
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

フリージングもラスですね。まあ、基本的には自らもノヴァ化しつつ、キャシーに挑んでいく展開ですね。この辺は確か一応、原作のつくりと同じなのかな未読なので自信は皆無ですけれども。ノヴァ化することで潜在能力をフルに引っ張り出しクアトロアクセルのキャシーに比肩するというまあ、王道展開ですね。

まあ、お色気と血みどろが程よく拡販されて、実は王道展開でしたというフリージングらしいラストではあったのではないかと思います。結構楽しませていただきました。クェイサーとかほどはあざとい作りではない作品でしたからね。まあ、スタッフの配置から言ってそれほどあざとい展開はないなと思っていましたけれども。

TVアニメ「フリージング」オープニングテーマ「COLOR」&エンディングテーマ「君を守りたい」 TVアニメ「フリージング」オープニングテーマ「COLOR」&エンディングテーマ「君を守りたい」
MARiA 小林愛香

メディアファクトリー 2011-02-23
売り上げランキング : 573

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

第2話、この話だけを見ると普通の魔法少女ものに見えるんですよね。でも、まあ、全然普通じゃないのは周知のとおり。実際、衝撃の第3話はもう次に控えていますから。ただ、ここだけを見ても次の足音は忍び寄っています。明らかに違う対応をとるほむらとか。

ある意味、この話は幸せだった昨日を描き、次で引き落とすための引きになっていると思うのはまあ次の話を見れば明らかでしょう。ただ、それを引いても、ティロ・フィナーレへと繋ぐアクションなど正攻法の演出も冴えていると思います。まあ、これだけでは今日日の視聴者をくぎ付けにするのは難しいのかもしれませんが。

まあ、でもやっぱり次ですよね。

魔法少女まどか☆マギカ 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]魔法少女まどか☆マギカ 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]

アニプレックス 2011-04-27
売り上げランキング : 7

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

未だ、11話以降の地上波での放送予定が全く立っていない本作ですが。4月よりAT-Xで放送が始まったのでいろいろと面白かったです。やはり10話の存在を前提にして第1話を見返すといろいろと見えてきます。タイトルの夢であった、ような...はもちろんまどかの側から見たほむらの印象でしょう。

もはやいうまでもなく、まどかとほむらは特にほむらの体感時間では何回もの逢瀬と別離を繰り返しています。単に夢と考えると無理があるので、繰り返される逢瀬と別離はまどかにも何らかの影響を残しているのだろうかとも考えます。因果律を考えるとまったくおかしいのですが。ただ、エントロピーのような根本的物理法則をも突き破っている本作では因果律を突き破っても不思議ではないですね。

まあ、本作品における根本原理が何であるのかは全く不明ですが、時間順序保護仮説なんかを前提にするとほむらの行動は全くの徒労ですしね。

コネクト(アニメ盤)コネクト(アニメ盤)
渡辺翔 ClariS

SME Records 2011-02-02
売り上げランキング : 78

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ウェブページ