2011年5月アーカイブ

旧サーバからの再掲記事です。

かなり、古い作品ですがDVDを見かけたので買ってきました。同作品は 2003 年に TV シリーズでリメイク版が発表されていますが私から見ると、やはりこの 85 年の OVA 版こそがアニメのエリア 88だと思います。

TV シリーズは空戦シーンに CG を使ったのはいいんですがシーン間に矛盾点があったりとどうも、いかんです。まあ、あちこちで突かれていますが、航空機が飛んでいるときに動翼が稼動していないなどまずい点が山ほどあります。結果的に、お仕事でやりましたという感じを与えます。オープニングもクラシック曲をトランス的に使っているのですが、まったく合っていなくてオープング中に視聴打ち切りが決定しました。

作品としては、OVA シリーズの完結篇に当たります。原作と比べてラストへの流れが大幅に変更されているため、原作よりもさらにハードさが増しています。原作では、真は最後に記憶を失って帰ってきますが、OVA ではエリア 88 から戻ってはきますが、死の空へ舞い戻っていきます。原作が最後に漫画的なエピローグに持っていくのに比べてハードではありますが、説得力のあるラストです。

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旧サーバからの再掲記事です。

機動戦士ガンダムSEEDに出てくる狂信的な集団であるBlue Cosmosと、 キディ・グレイドに出てくるStars Century世界の貴族とも言えるNouvlesse、 この辺を見ていると思うことがあるので書いてみます。

Blue Cosmosは遺伝子操作を受けていない現地球人類ナチュラルであることを 至上の価値とする反コーディネイター(遺伝子操作を受けている人間)団体であり、 作中の描写を見る限りはロビー活動やテロリズムなど手段を選ばない狂信的な 集団として描写されています。

Nouvlesseは完全ではないテラフォームによる地球とは若干環境の異なる 殖民惑星に適応するための処置(ナノマシンの投与や遺伝子操作)を拒否し、 膨大な手間をかけ、地球の環境を可能な限り再現した調整テラフォームに居住し、 人類の領域内のかなりの資産を有する人口10万人足らずの貴族的な集団として 描写されています。

Blue Cosmosは作中、正規の軍人を差し置いて開戦にかかわる意思決定を 左右するなど、社会的にかなりの影響力があるとされる描写をされています。 Nouvlesseはその名の通り、貴族的な色彩の強い集団で、宇宙惑星連合の 意思決定はほぼNouvlesseに独占されているとされています。 両者の共通項は社会的にかなり大きな権力を有することです。

この両者に差異があるとすれば、コーディネイターを作り出す処置にはかなりの 費用がかかるという表現が作中見られることから、社会的な上層階級だけではなく、 子弟をコーディネイターにすることが費用的に出来ない階層を含んでいる可能性があることです。 ある程度、階層化が進んだ社会構造ならば、社会的な最上層階級はわざわざ 遺伝子操作を行い、リスクを払って能力の向上に汲々としなくても社会的に成功を 収められる可能性があります。 そのため、最上層に狂信的・原理主義的な集団が形成されるのはある程度推測できます。 また、逆に子弟に遺伝子操作を施す経済力がない層があるとすれば、経済力がある層を 妬む心理が積み重なる可能性があります。

以上のような推測から、Blue Cosmosはテロリズムにかかわる人材を、 そういった経済力に劣る層から発見することが可能なのでしょう。 Stars Century世界がそうならないのは、そもそも生存に遺伝子操作やナノマシンが 必要であり、恐らく、政策的に費用を公的に負担する仕組みが存在し、 経済的に不可能になる層が存在しない社会状況なのでしょう。 結果的にノーヴルズはデュカリオン事件で暴かれた陰謀や、GOTT(Galactic Organization Trading and Triffs)に対するカウンターパワーとしてのVirgin Virusのような手段しか なかったのでしょう。

架空戦争の行方

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旧サーバからの再掲記事です。

アニメーション作品で扱われる題材のひとつに「戦争」があります。 特に機動戦士ガンダム以後のいわゆるリアルロボットものとされるジャンルでは、 兵器としての巨大人型兵器を機能させるために欠かすことの出来ない道具です。

機動戦士ガンダムの一年戦争は描写から判断して、第二次大戦とくに 独仏戦と切っても切れない関係にあると考えます。 ギレン・ザビをヒトラーの尻尾と言っているあたりは好例になるでしょうかね。 同様にガルフォース(宇宙章)は冷戦につながります。軍事用語のMAD(Mutural Assured Destruction)を 用いているあたりが東西冷戦がメタファーとして隠されていることを如実にあらわしています。

東西冷戦の記憶も薄くなりつつある現在、使われている題材は9・11以後の情勢を 取り込んだ題材ですね。機動戦士ガンダムSEEDは明らかに、パレスチナ問題や 9・11以後の情勢をフューチャーしているのが明らかですし、コミックのredEyesも CPDUの前身がアメリカ合衆国だったりとこの辺が題材として使われるようになっています。

実際どんな企画にしろ、現在の空気を取り入れずに作品を展開するのは困難でしょうし、 現在の空気を無視した展開では受け手の共感を得ることが困難になりますからね。 まったく架空の歴史を展開するにしろ、現在の歴史の直接の延長線上に世界を展開するにしろ、 受け手は今を生きている人間を対象にする以上、今の空気を無視した作品は 出すのが難しいですから。

出口の見えない中東情勢、そういった空気の渦巻く現在をどう調理するのか、 架空の世界もまた揺れ動いていくんでしょうね。

美樹さやかの話と全話で惨死した巴マミの話のアフターフォローがメインの第4話。まあ、まどかを見ているキュゥべえの視線がえげつない。まさしく、魔法少女家畜テーマ作品。実際問題、11話で人類を家畜扱いしているし。しかも、この機を捉えて契約につなげようとしているあたり、どこに出しても恥ずかしくない立派な悪徳セールスマンだ。

まどかのキャラクター的な特徴はやはり、自分への異常な過小評価であるように思います。今話でのまどかとほむらの会話は10話の存在を前提にしてみるのと1~3話のみを前提に見るのとでは全く異なるかなと思います。そして、まどかの忘れないという言葉は最終話の存在を前提にするとほむらにそっくり跳ね返るのかなとも思います。

ただ、やはりこの話で大事なのは上条 恭介と美樹 さやかの思いの擦れ違い。美樹 さやかは良かれと思ってやっているのにそれは裏返る結果しかもたらさないのは周知の話です。まあ、この作品の中で重要な要素だと思いますが。良かれと思ってのことがすべて最悪のことに結びつく、そして...。

さやかのアクションは問答無用でかっこいいですが、それさえも各部の演出が噛みあってより大きな悲劇のプロローグとなっているのが冴えた演出かなと思います。

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